2020年11月の落ち穂拾い

 エディターによる購入音源のなかから、特にレコメンドしておきたい音源をランダムにピックアップする月間企画。というか自分が何買ったか忘れるのでその忘備録(笑)。11月はデジタルでの購入は少なめ、ヴァイナル6〜7割くらいで、ほとんどは故・飯島直樹の経営していた下北沢のレコード〈Disc Shop Zero〉が閉店のため、その在庫を委託された渋谷の〈Technique〉から購入させていただいたものです。

〈Disc Shop Zero〉はUKのブリストルに深いコネクションを持つ飯島直樹氏が経営していたレコード店で、彼の逝去によって惜しくも閉店という運びになってしまいました。アディソン・グルーヴはじめUKの有名DJたちがRIPを表明するなど、日本とUKのアンダーグラウンドシーンをつなげてきた重要な存在だったと再認識させられます。

E-Jimaの愛称で親しまれており、彼の音楽、特にUKのブリストルをはじめとしたアングラなクラブシーンに対する情熱は筆舌に尽くしがたいもの、ブログなどを覗くと音楽に対する思いから日常的な感情まで、彼が音楽に対して情熱をもって接していたことがはっきりとわかります。

目次

Disc Shop Zeroからのレコメンド

購入した音源はやはりUKのレーベルがほとんど。特にレコメンドしておきたい一部を紹介。

●V.A『Hemlock Recordings Chapter One』【Hemlock】

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【Hemlock】はUKのダブステップ以降を提示した近年最重要レーベルのひとつ。ちなみに今や【Universal】が投資しているジェイムス・ブレイクのデビュー作をリリースしたのもここ。オーナーのアントールドは同じくUKのベンUFO(とほか2人)による【Hessle Audio】からデビューを飾り、「Anaconda」などの名曲を提供しています。

●V.A 『All Night Long EP1』【Aus Music】

Bandcamp

マイマイによる「Going Going Gone」がグッド。少しひねくれたハウス・ミュージックをお望みならウィル・ソウルによる【Aus Music】は必ずや期待に答えてくれるでしょう。

●Joy Orbison『The Shrew Would Have Cushioned The Blow EP』【Aus Music】

Hyph Mngo」で時代の寵児的なノリで出てきた大人気DJ、ジョイ・Oによるクラブバンガーな名曲。正直【Aus Music】からのリリースはすべてデジタルにあるのでヴァイナルで購入するメリットはあまりないが、好きなので購入。

●Willey『Willey X Actress Remix』【Big Dada】

UKのラッパー、そしてグライムのゴッドファーザーであるワイリー、彼の楽曲をアクトレスがリミックス。ワイリーとアクトレスの比率が2:8くらいになる非常事態 。ラップではなくアクトレス流のアブストラクトなトラックが披露されています。

●Roska&Untold『Myth』【Numbers】

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ロスカとアントールドによるコラボシングル。【Numbers】はUKからグラスゴー発のレーベル、ジェイミーXXがここからヒップホップトラック(らしきもの)をリリースしたことでも記憶に新しい。今作はアントールドらしい独特のテクスチャの音を展開しつつも、BPMは125周辺と珍しく遅め。

●Matt Karmill『Dans-Maxi Från Nacksving』【Studio Barnhus】

Bandcamp

アクセル・ボーマンによるスウェーデンの【Sudio Barnhus】から。UKのマット・カーミルによるスローながら、じわじわと盛り上げを演出していくこの感覚はなかなか味わえない、ハードなEP

●Ben Westbeech『Dance With Me』【Brownswood】

アシッドジャズを牽引した超有名DJであるジャイルスピーターソンがオーナーを務めるレーベルから、スイッチとMJコールによる超豪華なリミックス!ベン・ウェストビーチはブリーチ名義でクラブトラックも提供する、歌って踊れてDJもする多彩なシンガーソングライターです。白眉の出来なのはMJコールによるガラージ・リミックス、彼のシグネチャーであるスムースなエレピサウンドに小気味よいガラージのリズムがなんとも言えない、これぞMJコール節!!!スイッチによるリミックスはデジタルありますが、なぜかMJコールによるリミックスはデジタル見つからん!

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