Mac Miller『Blue World』

Single

 今回ご紹介するのはヒップホップトラックである。間違いなければこれはラッパーによる楽曲であり、マック・ミラーは(もし生きていたら)1月19日に29歳になるはずだった。現行のヒップホップからクラシックなソウルまで、ブラックミュージックをこよなく愛するバラク・オバマのお気に入りでもある。

しかし楽曲を聴けばわかるが、これが正統なヒップホップトラックとも言えない(いい意味で)。プロデューサーはかのディスクロージャーの片割れ、ガイ・ローレンスによるもので、フォー・フレッシュメンの印象的なヴォーカルをチョップしたヒプノティックなサンプリングに、シンセのフレーズが重なるごく単純ながら癖になる構成は、明らかにクラブミュージックのメソッドを援用したガイならではのセンスがうかがえる。

ちなみに、サンプリングソースの「It’s A Blue World」は、UKダンスシーンの重要人物であるジェイミー・XXによっても「Sleep Sound」でサンプリングされていたりする。

はたまたディスクロージャーの『Moonlight EP』に登場した「Where Angels Fear To Thread」でもフォーフレッシュメンが同じくサンプリングされており、ジャズヴォーカルネタ使いの流行り?のようなものが感じられる。ちなみにフォーフレッシュメンはJ・ディラやジンサングなどのヒップホップ系のトラックメイカーがサンプリングしているので、J・ディラを敬愛するディスクロージャーがここから触発されて、なんていう邪推もできたりできなかったり。

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